土地+種+伝統+人+魂
じゃけぇ、
うまいもんが
できるんよ。

百数十年、農業一筋。
小さな地に受け継がれる、熱血農魂物語。
悪あがきだと笑われても、
絶対に守らなきゃならないものが、ここにあるから。

父ちゃん、母ちゃん、じいちゃん、ばあちゃん、
さらにそのずっと前から、
土をつくり、農作物をつくり、奮闘してきた先人たち。
時を超えて今もなお、彼らの血が脈打つ
この川内の地で、私たちは生まれ育った。

来る日も来る日も土に触れ、種をまき、命が芽生え実る姿を見守り続ける。
たび重なる川の氾濫、台風、豪雨、干ばつ…
時に容赦なく牙をむく自然に打ちのめされながら
それでも自然に敬意を表し、偉大なる恵みに感謝する。

そんな背中を見てきたから、私たちは農業を生業とした。
この土地を、この土地で守るべきものを、守り続けたいと心から思った。

広島市の片隅に、こんなにスゲーものがある。こんなにも素晴らしい地域がある。
もっと知ってほしい。もっと食べてほしい。
私たちはこれからもっと声高に叫ぶ。
大切なことを教えてくれた先人たちへのリスペクトを忘れずに
今度は自分たちなりのやり方であがいてみたい。
魂に流れる川内の血の鼓動を感じながら

愛する川内の地のために、
できることを全力で。

肥沃な大地が育んだ
茶豆風味 「川内枝豆」

広島菜の産地として知られる川内に、もう一つ、根強いファンも多いという農作物があるのをご存じでしょうか。その名も「川内枝豆」。約20年前にここ川内で栽培が始まりました。
「同じ品種なのに川内で育った枝豆が一番おいしい!」という声もあるほど好評をいただいているのですが、その秘密は川内の土質の良さにあります。水はけが良く肥沃な土壌は農業に適し、枝豆にも恩恵をもたしてくれるのです。さらに川内では冬から春にかけて広島菜をつくり、同じ畑で夏から秋に枝豆をつくるため、畑のコンディションが整っていることも理由の一つでしょう。もちろん、土任せではなく私たち農家がしっかり管理していますよ!(土さんありがとう!)
川内枝豆の特徴は店頭に並ぶ時の姿にも。「枝つき」のまま販売されるのです。枝つきの一番のメリットは鮮度が長持ちすること。一般に流通している枝豆は、枝からさやを切り離して出荷する「さやもぎ」が主流で、冷凍・冷蔵など加工・保存技術や物流の発達により、鮮度や風味も保ちやすくなり、おいしい枝豆が一年中食べられるようになりました。それはそれで素晴らしいことですが、太陽が元気な夏の旬時期に育ったもぎたての枝豆は、味も、香りも、食感も格別です! しかも川内土壌のお墨付き! 農家のひいき目といわれても、ぜひ一度、この最高の風味をお試しいただきたい! と声を大にしてオススメしたいと思います。

●川内枝豆 出荷可能時期

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

※ご注文は「かわうちのちFacebook」までお問い合わせください。

水で洗う
塩でもむ
オーブンで8~10分

漬物だけじゃない
川内育ち 「ミニ広島菜」

広島菜といえば広島菜漬。信州の野沢菜、九州の高菜と並ぶ日本三大菜漬の一つで、130年の歴史を持つ広島伝統野菜です。そういえば広島菜って、お漬物以外で食べたことない…スーパーでも見たことない…そんな人も多いのでは。
広島菜はお漬物になるために出荷されるので、生の状態で店頭に並ぶことはほとんどありません。広島菜漬けに使われる広島菜は一般的に1株あたり長さ約50〜60センチ、重さ約2〜3キロ。どっしりずっしり十分に生長してから収穫されるのですが、ミニ広島菜は種まきして約1カ月から1カ月半程度でまだ若いうちに収穫するため、わずか20センチ程度。小さいながらしっかりと広島菜特有の風味を有し、食感はやわらかく、小松菜や青梗菜などほかの葉野菜のようにいろいろな料理に重宝します。
これまではあまり市場に出回ることはなく、広島菜農家をはじめ一部の人たちの間で密かに好まれていたのですが、この小さくておいしくて便利な広島菜をもっと多くの人に知ってもらうことで、広島菜により親しんでもらいたい! 広島菜をこよなく愛する川内農家の熱い思いから誕生したのが「ミニ広島菜」です。
しゃぶしゃぶなど煮ても良し、お肉と一緒に炒めてもよし、いろいろな調理法で楽しめます。広島菜漬はもちろん、それ以外にも多彩な広島菜の魅力を、日々の食卓で味わってみてください。

●ミニ広島菜 出荷可能時期

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

※ご注文は「かわうちのちFacebook」までお問い合わせください。
※1年を通して出荷可能ですが、生産量が限られているので詳しくはお問い合わせください。

茹でる
炒める
浅漬け

KAWAUCHINOCHIとは

私たちが生まれ育ち農業を営む川内地区は、古くから農業が盛んな地域です。太田川が運んできた土砂が集積してできた土地は水はけが良く肥沃で、良質の農作物を育てる生産地として発展してきました。
しかし近代化につれ地域では宅地化が進み、土はアスファルトに、青空はコンクリートに…農地がどんどん消えこれまで見てきた風景が変わりゆくのを横目に見ながら、この地で農業の灯を消さないために、懸命にもがいてあがいてきました。
中でも、日本三大菜漬の一つである広島菜は一農作物にとどまらず、各農家が代々種取りをしながら守り続けてきたかけがえのない独自の文化であり、約20年前から栽培が始まった川内枝豆はこれから大切に育てていきたい希望です。
まずは広島菜と川内枝豆がもっと多くの人に愛されるよう、これまで以上に、これまでとは違った視点で、活動したい。そんな志を胸に立ち上がったのが、次世代農業チーム「KAWAUCHINOCHI」。川内の地に代々流れる先人たちの血を受け継いだ農家の「今世代」が中心となって、ワイワイガヤガヤ、あーだこーだと忌憚のない意見を出し合って試行錯誤しています。
「KAWAUCHINOCHIがつくる野菜だからおいしくて安心!」ゆくゆくはそんなふうに、この川内の地で育った全ての農作物が、多くの人々の食卓を豊かに彩る日が訪れますように…そんな夢に向かって走っています。
まだまだ未熟な農業者集団ではありますが、ぜひ皆さんのお力を貸してください。そして一緒に広島の食文化を盛り上げていきましょう!